北川景子さんが主演でドラマ化された『みをつくし料理帖』シリーズを知っていますか?
原作の小説は「八朔の雪」から始まる文庫本で全10巻で完結しています
- 八朔の雪
- 花散らしの雨
- 想い雲
- 今朝の春
- 小夜しぐれ
- 心星ひとつ
- 夏天の虹
- 残月
- 美雪晴れ
- 天の梯
神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。大坂と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・。料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生!
Amazon参照
なぜこの本を読もうかと思ったかというと、ある口コミの文章を読んだ事がきっかけとなりました
sattは手元に読みたい本が無くなると、友達のおすすめの本を読んでみたり、ネットで自分が好きな本を同じように好きな人がおすすめしている本を探してみたりします
そして、ちょうどそのネットで調べた中にあったのが、この「八朔の雪」でした
sattは勝手に「シリーズ化してる本はおもしろい事が多い」と思っているので「八朔の雪」を読んでみる事にしました
『みをつくし料理帖』シリーズは時代小説です
なので、最初読み始めた時は間違えたかなーと思っていました
sattは歴史ものが苦手で全然興味が持てないのです
ですが、全然大丈夫でした
時代は昔の話だけど、主人公が料理人なので料理の話が中心になっていて、主人公を取り囲む人々の生活の事、恋愛など時代背景がいつであっても興味の持てる物でした
なんといっても主人公が料理のいばらの道を歩んでいく姿は親戚のおばちゃんみたいな気持ちで応援したくなりますね
そして、作者の高田郁さんの料理の描写が凄すぎます!
めちゃくちゃ和食が食べたくなりますよ(笑)
小説を読みながら、よだれが出てきそうになります
改めて「和食っていいなぁ、料理って人を幸せにするんだな」と感じますよ
日々の料理は作るのが面倒くさくて、ついつい手抜き料理を作ってしまったりしますが、この本を読むと料理を作る事に気持ちがこもっていて、料理って愛なんだなと考えさせられてしまいました
なんか、心の奥の方がじんわり温かくなるようなそんな本です
ちなみに、全10巻の全ての巻末にお話の中に出てくる料理のレシピがついています!
sattも何個か作ってみましたよ
「とろとろ茶碗蒸し」なんて名前からしておいしそうですよねー
全10巻もあって読みごたえもばっちりです
日々、料理の献立を考える事に疲れた主婦の人にぜひ読んで欲しいです
きっと、大切な人に和食を作りたくなると思いますよ