もう15年以上も前の話になりますが、東京のメイクの専門学校に通い卒業しました
メイクというと美容師の学校じゃないの?と聞かれる事がしばしばありますが違います
メイクアップアーティストになる為の専門学校です
かなり前に卒業していますが、その道を目指している人の少しでも役に立てばと思って書いてみる事にします
1年制の学校
大きくてテレビでCMをしている学校ではなくて、小さいけどある程度有名な1年制の学校に通ってました
先生達は皆さん業界で働いている人達が、教えてくれていました
ネイルの先生はお店を持って働いている人だったり、ヘアやメイクの先生はパリコレのメイクをした経験があったり、有名女優のメイクを担当していたり等、小さい学校の割には華々しい世界で活躍した人に習えていました
さすが東京ですね
なので業界の裏話が授業の合間に聞けたりして楽しかったです
1年制だと授業が足りないんじゃないか?と思っていましたが、ヘアスタイリングの授業を何回でいくらという風に、受けたい人が授業を追加で受けるというようなシステムになっていました
なのでそこまで物足りなかったなと感じることはありませんでした
本来の授業も内容が濃くて、1回ごとにテーマが決まっていました
無駄だと感じた授業は無かったので、普通校の高校に通っていた時よりも学校に通って授業を受けるのが楽しくてしょうがなかったです
授業の流れ
授業は毎回何かテーマが決まっていて、特殊メイクやウエディングドレスや白無垢などバラエティにとんでいました
- そのテーマに沿って家で「どんな雰囲気のメイクをしたいか」企画書のような絵を描いていきます
- 2人一組になって、お互いに考えてきたメイクとヘアセットをします
- スチール撮影をして写真に写るとどんな風になるのか確かめます
こんな感じです
カメラマンの方もプロの方だったので、メイクをするのは楽しいのですが写真を撮られるのが恥ずかしかったです
この授業の流れは一通りメイク落としの仕方から基礎化粧品の使い方、どうらんの混ぜ方やポイントメイクの仕方を全て習ってからなので、超初心者の人でも大丈夫です
色彩や骨格の勉強、ヘアーブローやホットカーラーの技術テストなんかもありました
生徒の技術力
これは先生が言っていたんですけど、入学から卒業まで生徒のメイクの技術力にそこまでの差は出来ないと言っていました
つまり、勝負は学校を卒業して就職してからという事ですね
絵を描くのがあまり得意ではありませんが、特に問題ありませんでした
それよりも「どんなメイクをしようかな」という想像力は必要な気がしました
それから、年齢も問わないそうです
二人の娘さんがいるお母さんの生徒さんもいました
週に2回の学校だったので働きながら通っている人も多かったです
卒業後の進路
美容部員、結婚式場、スタジオ専属、ヘアメイクの事務所などさまざまでした
卒業後は学校から銀座の某化粧品会社の美容部員を受けてみないかとお誘いを受けたのですが、激安の給料だったので辞退しました
学校からの推薦とかだと嫌だからすぐやめるとか出来なさそうだったので・・
元々はメイクの学校を通い始めたきっかけは、テレビのメイクのお仕事をしたかったからでした
でも、理想と現実の違いがかなりあり、卒業する頃にはなりたいと思わなくなっていました
テレビのメイクのお仕事は、ヘアメイクの事務所に所属して最初はほとんどお給料をもらえない状態で下積み時代を送るそうです
上手な人の助手としてついて歩き、習うというよりも師匠の技を見て覚えていくという感じだそうです
仲が良かった先生に聞いた話によると、年にお休みは数日で、一度仕事を断るともう二度と同じところから仕事の依頼は来ないそうです
独り立ちしてフリーで活躍するには何年もかかるそうです
でも、フリーで活躍するようになったら一つ一つの仕事の単価は高く、お金には困らない生活が送れると言っていました
成功する人は一握りですよね
あと、気になっている人も多いと思うのは、「美容師の資格を持っていた方がいいのか」という事だと思います
先生は美容師の資格を持っていないと言っていたので必要ないようですが、やっぱりあった方が有利にはなりそうです
ちなみに男の人も少人数ですが通っていましたよ!
sattは卒業後、メイクとは全く関係のないパソコン系の仕事に就いたのですが後悔はありません
専門学校は楽しかったので!
全然関係ない道に進んで申し訳なさもありますが、通わせてくれた両親に感謝です