昨日に引き続き、神去なあなあ日常の続編「神去なあなあ夜話(やわ)」のあらすじや感想について書いていこうと思います
三重県の山奥、神去村に放りこまれて一年が経った。最初はいやでたまらなかった田舎暮らしにも慣れ、いつのまにか林業にも夢中になっちゃった平野勇気、二十歳。村の起源にまつわる言い伝えや、村人たちの生活、かつて起こった事件、そしてそして、気になる直紀さんとの恋の行方などを、勇気がぐいぐい書き綴る。人気作『神去なあなあ日常』の後日譚。みんなたち、待たせたな!
登場人物紹介
1巻目の神去なあなあ日常と登場人物は同じです
平野勇気
- 主人公
- 横浜育ちで高校卒業と同時に神去村で林業で働くことになった
- 直紀さんが好き
- パソコンに神去村での出来事を綴っている
ヨキ
- 勇気の職場の同僚
- 金髪でガタイのいい山仕事の天才
- 勇気を家に住まわせている
- 女遊びをして妻のみきとたびたびケンカになる
ノコ
- ヨキが飼っている白い犬
- オス
- 山仕事にもついていく
繁ばあちゃん
- ヨキの祖母
- 神去村の長老
- 勇気のパソコン日記の存在を唯一知る存在
中村清一
- 若くして神去村の山林地主
- 勇気の雇主
- 妻の祐子と息子の山太と暮らしている
直紀
- 祐子の妹
- 神去小学校の教師
- バイクを颯爽と乗りこなす美女
前回と同じく、勇気がパソコンに神去村での出来事を綴っていくという流れで物語は進んでいくんだけど、前作よりも勇気が文章を書くのに慣れた感じがおもしろいです
勇気と二人っきりになった時に、ヨキとのなれそめをすすんで話し出すみきさんはすごくかわいいなと思いました
田舎にいると自分達の事を知らない人ってあまりいないのかもなと思いました
今までは明るい話ばかりだったけど、少し暗い過去の事故について書かれていたり、勇気が軽い遭難をしたり、勇気が村の事を深く知り始める場面が出てきます
その土地の人になるっているのは、そういう表面に見えているものだけじゃなくて、過去の事や人間関係を知らないと認められないのかもな~なんて思いました
転勤族のsattにとっては、これから先もずっとよそ者な気持ちで、色んな地域を転々とする事になりそうですが
犬のノコの男気みたいなのが、かわいいです
神去村のクリスマスも都会とは違うけど、楽しそうです
田舎でも都会でも、人と人との繋がりこそ人間の生きてる意味なんじゃないかと思います
そして最後の最後、どうしようもない遊び人だった父親の愛の話がウケます
「惜しい、でもやっぱりそれは愛かも?」と泣き笑いしちゃいそうな、ほっこりとするお話です
残虐な事件をニュースでは最近よくみかけますが、小説の中くらいはほっとできる幸せな気分になる本が読みたいものです